『決定しない』という決断

私たちは様々な場面で決断を迫られる場合があります。例えば今日の昼食はカレーにするか牛丼にするかといったようなどちらを選んでも楽しみな場合はそれほど苦しまずに決断しています。また、迷惑をかけたかなと感じた時に今すぐに謝るのか、クレームがあってから謝るのかなど、どちらも選びたくないような場合は少し苦しんで決断することもあります。私たちが最も決断するのに苦しむのが、あい反する感情を同時に抱いたようなときだといわれています。例えば「会社を辞めたい」と同時に「会社を辞めたくない」といった心理状態の時です。そのようなときには片方に肩入れして辞めようとすると辞めたくないという気持ちが強まり、また辞めないでいようとすると辞めたいという気持ちが強まってくるため、なかなか決断することができません。このような状態に陥っていると気がついた時には無理にどちらかに今すぐ決めようせずに「今は決めない」と決断するほうが精神衛生上、負担が少ないようです。