薬は絶対に必要でしょうか?

初診患者さんのお問い合わせの中で多いものとして、診察は受けてみたいが薬は飲みたくない又は薬を飲むのが怖いというものがあります。現在のこころの治療では薬物療法は心理療法(精神療法)、環境調整などと並んで治療の3本の柱の一つです。私は医療全体のことを考えると薬物は絶対に必要だと思っています。ただ、すべての患者さんに薬物が必要かというと必ずしもそうではありません。薬が必要な患者さんと薬が不要な患者さんとがおられます。また薬を希望される方と希望されない方がおられます。当院を初めて受診されるかたのうち処方の有る方と処方のない方の割合はおよそ2:1であり3人に1人は処方なしとなっております。処方有りの場合も薬については相談しながら決定していきます。