やめやすい薬とやめにくい薬

お問い合わせのなかに今飲んでいる薬をやめたいというご相談があります。患者さんそれぞれの病状やおかれている環境によって異なりますので一概にはいえませんが、もし薬をやめていってもいい状況(症状の再燃や再発のリスクを受け入れられる状況)であればやめていくことにチャレンジする場合もありますし、再燃再発を何としても避けたい場合は予防効果の高いものを残して薬剤整理をおすすめさせていただいております。ただ、どの薬も同じようにやめていけるかというとそうではありません。やめやすい薬とやめにくい薬があります。一般的に飲んですぐに効果がある薬(この場合の効果とは快感が得られるまたは苦痛が軽減される)はやめにくいといわれています。また服薬を中断すると速やかに血中濃度(脳内濃度)が低下する薬剤はゆっくり低下する薬剤にくらべてやめにくいといわれています。薬の減量はゆっくり慎重におこなうことが原則ですが、もしもやめにくい薬を使用している場合はいったんやめやすい薬に変更してからやめていく場合もあります。