診察室から

非常勤でお世話になっている病院は認知症患者さんが多く、高齢者医療が中心となります。当然最近も話題になっていましたが胃ろうなどの問題も目の前の問題として考えさせられます。個人的には自分自身が回復不可能な状態となれば延命処置は希望していないといいたいところですが、ご自身の意志表示をされていないケースでは周囲の人それぞれの気持ちもあり、それほどすっきりとは決まらないものです。私自身ももし家族の立場であればかなり悩むのではないかと思います。実際には何度もご家族とお話をさせていただいたうえですっきりではなく、苦しみながら方針を決定していきます。正解は一つではない以上、決定までのプロセスがとても大事であり、高齢者医療にかかわるもののやりがいに通じるところかもしれません。