厳しさが必要なとき不要な時

自然科学などの分野で、定説を覆すような新しい学説や理論が提唱されたときなどは、厳しく批判的に吟味する必要があります。別の考えられうる可能性を否定していってその新しい理論なしでは現在目の前におきている現象は説明できないというところまでつきつめていくことも必要でしょう。ただ実生活のなかでは、真実は一面だけで説明できるものでもなく、正しいか間違っているかといいきる必要はないことがほとんどです。わくしたちが生活していくためにはあいまいさや、いい加減さがないと窮屈でしかたがありません。本当のことをしゃべらないことだって、嘘をつくことだってあって当たり前でないでしょうか。自分を追い詰めることも他人を追い詰めることも不要だと思います。