ブルーインパルス

大空への憧れと、歳を重ねて見えてくる景色

昨日、万博会場にブルーインパルスを見に行ってきました。

青空をキャンバスに、華麗なアクロバット飛行を披露する彼らの姿は、まさに圧巻の一言。自衛隊の存在意義や憲法問題など、議論すべきことはたくさんあるでしょう。でも、そんな難しいことを一切考えずに、ただ純粋に「カッコいい!」と感じている自分がいました。

小さな頃の夢と、現実のギャップ

私も小さな頃は、パイロットに憧れたものです。大空を自由に飛び回るパイロットは、子ども心にヒーローそのものでした。しかし、今となっては「とんでもない」の一言に尽きます。

高いところは苦手だし、閉鎖された空間も息が詰まりそう。もし事故を起こしたらどうしよう、なんて考えると、怖くて怖くて仕方ありません。子どもの頃には見えなかった、あるいは見ようとしなかった現実的なリスクや恐怖が、歳を重ねるごとにクリアに見えるようになる。これは、ある意味で成長の証なのかもしれません。

年齢とともに変化する「カッコいい」の形

子どもの頃の「カッコいい」は、純粋な憧れや、非日常への羨望が大きかったように思います。それが大人になると、現実的な視点が加わり、時に恐怖や不安といった感情も伴うようになります。

パイロットに限らず、どんな職業や状況においても、歳を重ねるごとに見え方や感じ方が変わっていくことは少なくありません。それは決して悪いことではなく、むしろ多角的な視点や深い洞察力を得た結果とも言えるでしょう。

心の健康と向き合うこと

今回のブルーインパルス鑑賞は、私にとって、子どもの頃の純粋な気持ちと、大人になってからの現実的な視点の両方を感じさせてくれる貴重な体験でした。

時に、私たちは社会の期待や常識に縛られ、自分自身の感情や感覚を見過ごしてしまうことがあります。しかし、心の健康を保つ上で大切なのは、良いも悪いも、自分の感情に正直に向き合うことではないでしょうか。